【おススメ】これはいい!「読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑」
よく書店に行くのだが、店頭でふと気になったので手に取り購入したのが本書「読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑」である。
英語の教師をしていると、結構な頻度で「先生、〇〇と△△の違いって何ですか?」という質問を受けることがある。
自信をもって断言できればいいのだが、なにぶんネイティブではないので自分自身よくわかっていないことも多い。
(もっとも、日本語であっても二つの言葉の区別をはっきりと説明できないことは往々にしてあるのだけれど。)
そんな時、本書は実に役に立つ本である。
「読まずにわかる」というタイトルに謳ってある通り、文章は極力少なく、絵や図で分かりやすく描かれているのである。
例えば、次のように。
口で多くの言葉を弄して説明するよりも、まさに一目瞭然。
よくわかる。
絵もかわいらしいので、パラパラとめくっているだけでも楽しくなってくる。
ただ、せっかくなので気になることを一点だけ書いておこう。
なるべく簡単に済まそうとするあまり、説明不足でよくわからないところもあるということである。
例えば、「客」のいろいろを区別するページで、cliantの説明が「顧客」とだけ書いてあるなど。んー、これはちょっと言葉足らずですよね。
「弁護士や企業の~」と前につけるとか、もう少し工夫してほしいところです。
とはいえ、全体的なできはすばらしい。
現役で英語を学んでいる中高生や、英語をやり直したい大人にも、目からうろこの一冊であろう。